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今川 勉「interview」
洋楽の音(ニューウェーブ)を取り入れた最初のバンド『ECHOES(エコーズ)』。
J-ROCKの重鎮「甲斐よしひろ」とのユニットバンド『KAI FIVE』。
共にドラマーとして「時代のビート」を刻んできたトップ・ドラマー『今川 勉』。
1994年、それは突然訪れた。
病名は「動脈瘤乖離」、心臓が20分停止するという大事態だった。
その後、奇跡的に一命をとりとめた彼だが、リハビリとの戦いは想像を絶する。
壮絶な時間が過ぎ、本拠地を故郷に移した彼が今再び「始動」しようとしている。
---故郷である秋田に戻られたのはどうしてですか?
エーと・・・(笑)。やはり、そこからお話しないといけないですよね。
ドラムに打ち込める環境に自分を置きたかったんです。 都会での「しがらみ・わだかまり」はどうしても自分自身の過去のイメージを追うこと
にしかならなかったからね。もっと、ピュアな環境ならドラムに打ち込める自分を取り戻せる
んじゃないかなって。それと同時に環境だけでなく、気持ち=ハートもリセットしたかったんです
よ。
幸い僕には、故郷=秋田がありましたからね。
少しづつドラムを叩くようになって、地元の仲間に誘われてバンドをやるようになって。
アマチュアですがこれがとても楽しいんです。昔の自分に戻れるんですよ。
「ここが良かったね」とか、「次は、もっとこうするぞ」とか。
原点を再確認できましたね。
---昨年(2006年)4年振りのソロ・アルバム「STARTING
OVER」を出されましたね。
地元で音楽活動をしながら、改めて感じたんです。 「俺には、ドラムしかない…と」。
だけど、今でも四肢全てが思うようには動かないんだよね。 試行錯誤して、以前のようなサウンドが出る叩き方を自分なりに考えてやってま
すよ。
時間はかかったけど、「必ず叩けるようになってみせるぞ!」その一念だけでし
たね。 自分の中でも、キックとかスネアの感じが(倒れる)以前の感じとは違うにせよ、
「できるぞ!」というところまで最近戻ってきたんですよ。
そんな矢先に、偶然にも今回のプロデューサーの「相田慎一」さんと出逢ったん
です。そこで、トントンと話が進んで書き溜めていた曲をアルバムにしたんです。
「再出発=STARTING OVER」という思いを、タイトルに込めました。
---昨年、そして今春と精力的にライブをされていますね。
地元では、6つのバンドに参加して頻繁にライブもやってるんですよ。
だけど「ソロ」で、しかも都会でとなると本当に5年振りとかですね。
ライブは本当キツイっす!(笑)
だけど、オーディエンスとの一体感が僕のパワーになるですよ。 また、ライブハウスなんで距離感もいいよね。
僕のドラム・スタイルも観て欲しいし、内面的な思いも伝えたいし、そして僕の
ドラムがみんなのパワーになれば、こんな嬉しいことはありませんから。
---昨年は東京で個展も開かれましたね。
地元に「まんが美術館」という名所がありまして(笑)そこで開催したりするん
ですよ。絵ってその時に描かなければ色褪せてしまうものだと思うんです。
僕の中で絵を描く事とドラムを叩く事とは両極なんだけど通じるものがあるんで
すよ。どちらも僕の人生にとって不可欠ですね。
---今川さんが思われるプロとアマチュアの違いってなんでしょうか?
エーと、最近は、やたらと情報量が多くて凄く選択肢がありますよね。
自分の考えなんだけど、その中から選ぶ作業が重要だと思うんですよ。
自分に合ったものは実は「一つしかない」と。
そして大事なのは、選んだ後は迷うことなく突き進むことだと。
プロとアマチュアの差は紙一重だと思ってます。 テクニックではなく、ステージに立ってどれだけの人に感動を与え、自分が感動で
きるか。
結局、どれだけ突き進んできたかその差なんでしょうね。
僕はもう一度、ドラムを突き進めたいと思ってますよ。
---今川さんの今後のご予定は?
2月には、東京&大阪でライブですね。
これは、ファンの方々が企画してくださったもので、とても画期的なことだと思います。
ベースに「元・The Street Sliders」の市川“JAMES”洋二、ギターに「TAKAKO&THE
CRAZY BOYS」の本田“ホンチ”清己、そして「STARTING OVER」プロデューサーの相田慎一、と最強のメンバーです、本当感謝です。
その後は4月・5月と、秋田のバンドを連れて東京でライブ予定です。
故郷と仲間達が、僕を再生させてくれた。キッカケは僕であっても、たくさんの方に聴いていただけ
れば と思っています。 秋には再び東京で絵の個展とライブを予定していますので宜しくお願いします。
---今後の目標って何ですか?
(暫し、沈黙の後)もう一度、『武道館』でドラムを叩くことですね!
---ありがとうございました。
こちらこそ、ありがとうございました。
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