音楽人インタビュー〜楽器メーカー編
オリジナルの楽器を追及し続ける職人 [ATLANSIA代表] 林 信秋氏
『アトランシア』が創る楽器は、一目見ただけで独特な雰囲気を醸し出す。
弾き手が選ばれると言ってもいいぐらい、楽器から凛とした「気」を感じる。 |
『FORTUNE BASS』誕生秘話
インタビュー:トッシィ
問)『FORTUNE BASS』を作るきっかけを教えて下さい。
答)作るとしたら、今までに無いものを作りたい。
つまり、大振りのBODYとスーパーロングスケールのNECKでBASSを鳴らしたら、どんなだろうか、さぞすごいだろうという思いが、ある日脳裏によぎりました。 FRONTとREARのTONEコントロールを独立させ、それをブレンドしたら面白いだろうなと、考えました。
まるで、大空に上昇する、夏の雲のように増幅しました。
問)製作した時、特に苦労した点はどこでしょう。
答)ユーザーに、メンテでわずらわさない作りにしたかったので、しっかりした 作りにするために色々と苦心しました。
問)『FORTUNE BASS』を作ってる時の何かエピソードがあれば教えて下さい。
答)わくわくしながら作ってましたね。 大振りの迫力あるボディーであるとか、コントロールの独立、それのブレンドなど、ちょうど陶芸家が、釜が冷えるのを待って、
作品を取り出すまでの心境に類似しているかもしれません。 作り上がったものは、かなり大きく、これを抱えたらどんなだろうと、私は『FORTUNE BASS』を持って鏡の前に立ちました。
出来上がったベースが大きかったせいか、なんとも貧相な自分を笑ってしまいました。
私がステージに立つわけではないので、まあいいかと(笑)。
ちょっと余談ですが、『ポルノグラフティー』のベーシストの野崎森男氏が、使っているかもしれません。 |