★リズムが正確に刻まれているものに対して正確にそのテンポで叩いたり、弾いたりするその先にやっとリズムの面白さに出会えますから。
■ではリズム感をよくするにはどうしたらよいでしょうか?
リズムを良くする方法はとにかく練習あるのみです。
どうやって練習するかというとクリック音を聴きながら叩いたり弾いたりする。 ひたすらするんです。
■たとえばどのくらいの時間でしょうか?
曲を練習するとたとえば4分とか5分で1曲終わっちゃいます。
それで1曲練習したって思いがちですが、そういうことではありません。
クリックを聴きながら一つのフレーズを長い時間連続してトレーニングすることが重要なんです。
一つのフレーズを1回できたからOKじゃない。
ちゃんと自分のものにできたってところまでやらなくてはいけません。
だから同じところを1時間ずっとやり続けるとかと、ずーっと同じテンポでやり続けるとか、テンポを速くしてやり続けるとか。
凄く集中力が必要になりますね。
■野球で言うなら素振りみたいなものでしょうか。バンドもそれぞれの基礎練習が大事というわけですね。
そうですね。
リズム感は基礎練習があってしてですね。
クリックなしでもずっとそのリズムを出していられるようになるまではやらなければいけません。
本番のライブではメンバー全員がリズムが合っていなくてはなりませんから。
■本番は自宅での練習とは違いますから、本番までにはしっかり身体にリズムが入っていないとならないわけですね。
はい。
リズム感を鍛えるにはいろいろ方法があるのですが、ちょっと紹介しておきますね。
たとえばテンポ110で8分音符の裏を叩き続けたり、弾き続けたりする練習。
8分音符を1.2.3.4.5.6.7.8って取るのではなく、大きくイチ、ニー、サン、シーのそれぞれの裏を取る。
これ、イチ、ニー、サン、シーでなくて、11、12、13、14にしてみてください。
すると、ジューイチ、ジューニ、ジューサン、ジューシってリズム取りやすく感じますよね。
これの8分の裏を感じてひたすら練習する。
それとか、3連のケツにアクセントを持ってくるのをずっとやり続けるのも効果的です。
いきなりむりだったらゆっくりなテンポからやってもいいです。
■ちょっとむつかしそうな感じですね。
こう言われた時に「どういう意味なのかがわからない」という人もいるかもしれません。
「そんな面倒なことやらなきゃならないの?」って思う人もいるかもしれません。
でもちゃんとしたバンドをやりたいなら意味はわかるのはもちろん、これができてして当然くらいのお話です。
リズムが正確に刻まれているものに対して正確にそのテンポで叩いたり、弾いたりするその先にやっとリズムの面白さに出会えますから。
■なるほどリズムの深さを感じますね。
リズムにはテンポだけではなくて強弱もあります。
大きく分けると3つ。
強い、弱い、そしてその中間です。
たとえば1小節の中でも強弱はあります。
1拍目が強い場合は2拍目も強い、3拍目はやや弱く、4拍目は強い。
こういうことを意識してやっているのとそうでないのでは曲の仕上がりが俄然変わってきます。
■バンドで曲を仕上げる際には重要ですね。
はい。
リズム感プラス強弱です。
ボーカルがいるバンドの場合は歌が主役になりますので、その曲での強弱はメンバー全員でやっていきます。
AメロとBメロとでは歌詞もメロディも違うわけですから、たとえばBメロのリズムの強さは一定にしてみたらどうだろうかとか…。
そうしたことで同じ曲でも聴こえ方が大きく異なります。
みんなでせーので音を出すだけではだめで、みんなで音の強弱もやらなければなりません。
■バンドメンバー全員でのリズム感にさらにアンサンブル。やっとそこからバンドっぽさが出てくる、そんな感じでしょうか。
そうですね。
今回はリズムの重要性の話ですので、まずはそこがバンドの基礎の基礎ですというところでしょう。
音楽のジャンルによってリズムの取り方は様々ですし、リズムって知れば知るほど面白い世界ではありますね。
自立した演奏が出来れば一緒にやるミュージシャンも周りに素晴らしい人が増えてくると思いますし。
今日はありがとうございました。
□ 荻窪ルースター
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